内股は体に悪い

内股は体に悪い

内股って外国ではいないそうです。

そのため外国人の目から見ると日本人の女性の歩き方、特にヒールのように高い靴を履いた歩き方は美しくないと言われています。

日本の女性は内股を「か弱い」「カワイイ」「モテる仕草」と考え、意図的、もしくは無意識にしてしまう人が多いようですが、内股が体や見た目に与える悪影響、ご存知ですか?

内股の悪影響

骨盤が広がる

内股の人は骨盤が開いてしまう傾向が強いです。

股関節を内側に向け続けるために骨が内側へと曲がり骨盤が開き、歪みが出てしまうのです。

骨盤が開いてしまうと骨盤からの連動により猫背も助長してしまうのだとか。

何より影響があるのは太もも。

骨盤が開くと太ももの外側が引っ張られてしまい見た目が太くなってしまいます。

 

ヒップが垂れる

太ももが外側に引っ張られて太くなると言いましたが、内股を続けていると太ももの前や横ばかり筋肉を使ってしまい、後ろ側の筋肉が衰えていきます。

この筋肉が衰えると、お尻を支えることが出来なくなりヒップが垂れさがります。

そのため内股歩きは下半身太りの原因とも言われているのです。

太ももの筋肉が前横後ろ均等に鍛えることが出来ないと美脚とも言い難いですよね。

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血行不良・冷え性

骨盤の歪み、筋肉の衰え…こうくると次に誘発されるのは血行不良です。

血行不良は血液やリンパの流れが悪くなって体の隅々に栄養や酸素を届けることが出来なくなりむくみや冷えと言った女性に多い悩みを引き起こします。

老廃物や水分が溜まりやすくなった体は脂肪も燃焼しにくくなり、また下半身太りを強調してしまうのです。

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生理痛

骨盤の歪みは体のいたるところに悪影響を及ぼしますが、生理痛も悪化させてしまいます。

骨盤が歪むことで卵巣や子宮が圧迫される、血行不良、神経が圧迫されることで女性ホルモンのバランスが崩れる、骨盤の開閉が上手くいかなくなるといった問題が引き起こされます。

これらの問題が生理痛を悪化させるのです。

 

けがや痛みが増える

内股によるすべての悪影響はつながり、さらにすべてを悪化させていくという悪循環があります。

これらの悪循環が続き、骨盤の歪みや筋力の低下、血行不良が続くと骨盤への負担が大きくなり腰周辺のだるさや痛みとなります。

腰痛以外にも外反母趾やO脚、X脚にもなりやすく、運動の際には捻挫も引き起こしやすくなります。

内股になる原因

内股になってしまう原因は足の骨のねじれ、股関節の変形、足を踏み出す時の癖が大きいと考えられています。

骨のねじれや股関節の変形の主な要因は筋力不足、足を踏み出す時の癖は日ごろから猫背など姿勢が悪い状態で過ごしている人に多いと言います。

また内股が「可愛い」ものと考え意図的に行っていた人はおそらくその癖が体に染みついてしまっていると思われます。

内股は女性に多いイメージですが、筋力の低下や姿勢の悪さという原因を考えると男性も他人ごとではありません。

デスクワークが増えた現在、女性に限らず男性にも内股は増えてきているのです。

 

内股にならないようにまっすぐ立つ方法、正しい立ち方

ここで一度正しい姿勢を確認しておきましょう。

正しい姿勢というものは横から見て耳・肩・骨盤・くるぶしが一直線になっている姿勢のことを言います。

 

慣れるまでは壁を使って矯正を行うと良いでしょう。

・壁に背中をつけて姿勢よく立つ

・頭もしっかり壁につけましょう

・足はハの字に

・お尻をキュッとしめて

・下腹部に少し力を込めて骨盤を前に出す

これらのポイントを押さえて、1日3分3回以上行ってください。

背中と壁の間に隙間が出来ないよう注意しましょう。

 

このように正しい立ち方を毎日続けることで体は良いバランスを自然と取ることが出来るようになりますが、歩き方を見直すだけでも内股の改善に繋がります。

まずは自分の靴の裏を見てみましょう。

どんなタイプの内股なのか、何が原因なのか、靴の裏側の減り方で予測することが出来ます。

 

かかとの内側、または靴の横にすり減っている

この減り方は歩くときにひざが内側に入ってしまっている、またはひざが曲がってしまっていることが分かります。

これを改善するには「ひざを曲げないように真っすぐ歩く」ということを意識して行いましょう。

かかとが体の中心にくるように置いて、つま先は少し開き気味に歩きましょう。

ひざを曲げず、かかとから着地するよう気を付けていれば歩き方を矯正していくことが出来ます。

 

ヒールが内側に倒れるようにすり減っている

この減り方は体重のかけ方が外側にかかっていることを表しています。

歩くときに外側に体重がかかっていると太ももの外側の筋肉の負担が大きくなりO脚になりやすくなります。

歩くときは体重を内側外側のどちらかではなく「足全体に体重を乗せる」ということを意識しましょう。

つま先を少しだけ外側に向け、体重をかける場所を意識することで矯正することが出来ます。

O脚気味の人はひざとひざをこすり合わせながら歩くようにするといいでしょう。

しかし、やり過ぎはX脚になってしまうので要注意です。

内股を治すストレッチ

立ち方、歩き方で一気に改善するのはとても難しいです。

徐々に改善はされていきますが、骨盤が歪んでしまっていたらなかなか時間がかかります。

立ち方、歩き方を見直すと同時にストレッチを続けて内股を矯正しましょう。

今回は苦にならない、毎日続けられそうな簡単な内股矯正ストレッチをタイプごとに紹介します。

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内股『O脚』タイプの矯正方法

O脚タイプの人は骨盤が開き気味、後傾しています。

そのため骨盤を閉じるストレッチが効果的です。

一番簡単な方法は座禅のようにあぐらをかくこと。

1日30分意識的に背筋を伸ばしてあぐらをかくだけで効果が期待できます。

 

その他のストレッチ方法は床に両足を伸ばして座り、片方のひざを曲げ足首を手で持ちます。

そのまま手で足首を限界まで持ち上げます。

限界まで持ち上げたらぱっと離します。

骨盤が正常の位置に戻るまでバランスがとりにくいかもしれませんが1日に5回を目安に片足ずつ1週間続けて行ってください。

1週間左、次の1週間は右という風に続けます。

 

内股『X脚』タイプの矯正方法

X脚は姿勢が前傾しやすく、骨盤が閉じている状態です。

一番簡単な方法はいわゆるぺたんこ座りを続ける矯正方法です。

この座り方を続けるだけで骨盤から太ももまでストレッチが効きます。

 

その他のストレッチ方法は肩幅に足を開いて立ちます。

つま先をくっつけずに両足のかかとをくっつけ、ひざがくっついた状態をキープします。

つま先を開く角度によって難易度が上がりますが、少し厳しいなという角度でどんどん角度を開いていきましょう。

 

内股XO脚

XO脚はO脚・X脚のどちらの要素も持っているため矯正は難しく、他のタイプよりも時間がかかります。

一番簡単な方法はかかとをつけて真っすぐ立ち、ひざにタオルを挟んだ状態でかかとを離さずつま先を90度以上開くという動きを繰り返す方法です。

1回30秒、1日に10回は繰り返し行い、毎日続けましょう。

 
その他のストレッチ方法としてはX脚タイプで説明したぺたんこ座りをした状態で、ひざ部分を真下に軽く押さえるというストレッチ方法が簡単でオススメです。

押さえる時間は30秒、3セット行います。猫背にならないよう背筋を伸ばしてください。

関節が硬くてお尻がつかない人はクッションなどをしいて行っても大丈夫です。


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