あぐら、正座、横座り、長座り、ペタンコ座りなどいろいろな座り方がありますが、座り方でダイエット効果、美容効果、健康効果が変わるのをご存知ですか?
人それぞれ落ち着く座り方というものがありますが、美容と健康に良い座り方を知っておけば、今後座っている時間もダイエットや美容に活用できます。
私たちは、骨格の歪みや癖で無意識に座りやすい座り方をしてしまっています。
それは、スタイルを崩し、骨格を歪ませ、美容や健康に悪影響を及ぼす座り方かもしれません。
ダイエットにも美容にも良い効果のある座り方を知っておきましょう。
痩せる座り方はあぐら?
あぐらはヨガの基本の座り方でもあるように、姿勢良く座れる座り方です。
美容と健康には良いイメージがありますが、実はデメリットもあるので知っておきましょう。
あぐらの良い点
・ 膝への負担が少ない
・ 深い呼吸が整えやすい
あぐらの悪い点
・ 意識していないと背中が丸まりやすく猫背になりやすい
・ 状態が前に傾くので腰に負担がかかる
・ 骨盤が開いている状態が続くと腹筋を緩める原因となる
・ 骨盤が開いている状態が続くと骨盤周りの筋肉を緩めてしまう
・ 足を組むあぐらは左右の股関節にズレを引き起こす
・ 太ももを開くので骨盤が大きく広がる
・ 骨盤が開いてしまうと内臓が支えにくくなり全体的に下がってしまう
・ 内臓が下がると下腹部がぽっこりと出る原因となる
あぐらは健康的な座り方に見えますが、意外にも体への悪影響が多い座り方です。
骨盤が広がる、ヒップが大きくなる、ぽっこりお腹の原因となるなど、ダイエットと美容の面でもデメリットの多い座り方です。
長時間のあぐらは避ける。
また、あぐらをかくときは姿勢良く座ることを心がけましょう。
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痩せる座り方はぺたんこ座り?
ぺたんこ座りというのは、女性が座ることの多い座り方で、女の子座りとも呼ばれています。
あぐらとは真逆に足を折って座ります。
正座から足首を左右に出しつま先は外へ向け、お尻を床につける座り方です。
ぺたんこ座りの良い点
・ 足がしびれにくい
・ 数秒のぺたんこ座りはストレッチ効果で股関節が柔らかくなる
・ スカートでも下着の見え隠れを気にせず座れる
ぺたんこ座りの悪い点
・ 膝を広げたぺたんこ座りをする女性がかなりいますが、これはあぐら同様に太ももを開く座り方です。つまり、骨盤を開く原因となってしまう座り方です。
・ 骨盤が広がり内臓が下がると、内臓同士が圧迫し合い負担がかかり、内臓の働きが低下してしまいます。それは身体の基礎代謝が低下するということで、痩せにくい体質へと変わってしまいます。
・ 骨盤が広がり内臓が下がると、ぽっこりお腹や下半身太りの原因となります。
女の子らしいかわいらしい座り方ではありますが、長時間のぺたんこ座りは健康にもダイエットにも悪影響です。
長座
あまり聞きなれない長座(ちょうざ)という座り方があります。
「ちょうざ」という言葉はあまり耳にしない座り方なのですが、両足を前にまっすぐ伸ばして座る座り方で、誰もが一度はやったことのある比較的一般的な座り方です。
床にぺったり足を伸ばして座るだけなので、見た目は楽な座り方に見えます。
ですが実は、体に柔軟性がないと長座の姿勢を保つのは簡単ではありません。
長座の姿勢を保つために、特に太もも裏の筋肉群のハムストリングという筋肉に負担がかかります。
この太ももの筋肉が適度にないと、長座の姿勢を1分間保つだけでもきついのです。
長座はバランスを取るのが難しく傾きやすいため、倒れないように姿勢を保つために前傾してしまい、猫背の姿勢をとってしまう人がほとんどです。
猫背は血行の流れを止め、女性の大敵である冷え性を引き起こす要因のひとつです。
体が冷えていると代謝が落ちてしまうためダイエットの妨げになり、また見た目の印象が本来の年齢よりも高くなってしまいます。
長座がオススメの人は、太ももの筋肉がしっかり付いている人!
ハムストリングが鍛えられていれば、正しい長座を行えるため、全身の血行を滞らせることがなく、身体に負担のない健康的な座り方です。
長座の良い点
・ ストレッチ効果がある
・ 筋肉を刺激できる
・ 適な筋肉が備わっていれば、体に負担が少ない座り方
長座の悪い点
・ 長時間の長座は疲れる
・ 猫背になりやすい
座椅子を使えば長座を猫背にならずに長時間座ることができると考えられていますが、これは間違いです。
ずっと良い姿勢を意識して座ることは難しいため、座椅子を使用している間に少しずつお尻が前へと滑ってしまい、楽な姿勢をとってしまいます。
この楽な座り方は、腹筋の低下など美容面で問題を引き起こします。
ですが長座は、健康に悪い座り方ではありません!
正しく座れば、ストレッチ効果もある良い座り方なのです!
長座で座る時は、姿勢よく座るよう心がけるのがポイントです。
長座で長時間座っても、姿勢が崩れないほどの適度な筋肉をつけておくと、長座座りが健康面美容面で良い座り方となります。
横座り
横座りは、正座の状態からお尻を左右のどちらかに落とし、足を横に流して座る座り方です。
「女の子座り」とも呼ばれる座り方です。
横座りはバランスが悪いため、骨盤が片方側に歪んでしまう恐れがあります。
横座りを好んでする人は、大抵の場合同じ方向にお尻を落として座る傾向にあります。
その状態の横座りを長時間行うと、片側の骨盤が内側にねじれてしまいます。
骨盤が内側にねじれてしまうことで起こる悪影響はO脚です。
O脚は脚のむくみを引き起こします。
むくみは脚を太く見せると同時に、脚に疲労感や痛みを起こすこともあります。
ダイエット面をみても美容面においても良くない影響を引き起こします。
骨盤の歪みは上半身の歪みも引き起こすため、血行不良、代謝の低下、冷えなど健康面にもかなり悪影響があると言えます。
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横座りの悪い点
・ 骨盤が歪む
・ 骨格が歪む
・ 冷え、むくみ、血行不良を引き起こす
横座りで座る場合は、お尻を落とすサイドを数分ずつ左右に変えると、片一方にだけに骨盤がゆがんでしまうことを防ぐことができます。
ですが、横座りは体の歪みの原因となるので、横座りをしないように気を付けると体への悪影響を回避することができます。
体育座り
子供の頃学校でよくした体育座りはどうなのでしょう。
今になって想像してみると、あの座り方は気がつけば前傾してしまいやすく、体を丸めて両手で足を抱え込むように座らないと、体育座りの状態を保つのは難しかったように思います。
想像だけでも、体に良い座り方ではなかったのではないかと思います。
体育座りは、想像できるように、体に良い座り方ではありません。
海外の学校では日本の学校のように体育座りが当たり前ではなく、ほとんどを体育座りの学生を見ることはないそうです。
体育座りは、骨盤の歪み、猫背、腰痛、肩こり、血行不良を引き起こす座り方です。
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体育座りの良い点
・ 長時間座る場合でも比較的楽に姿勢を保てる
体育座りの悪い点
・ 背中を丸めて座るため、背骨や神経を圧迫する
・ 体が歪む
・ 冷え、こり、むくみを引き起こす
やる必要のない場合は、大人になってからも体育座りを続けることはしない方が良いと言えます。
脳からつながる脊髄神経が背中にあります。
体育座りで背中を丸めることでこの神経を圧迫してしまうため、体のいろいろな箇所に痛みやコリを生じる可能性もあります。
体育座りは、健康にも美容にも良いと言える座り方ではありません。
正座
最後に、姿勢良く座れる正座のメリットとデメリットを紹介します。
まず、正座の最大のデメリットは足がしびれてしまうことでしょう。
正座の姿勢は血流が圧迫されて止まってしまう状態なので、正座をし続けると足がしびれてしまい、長時間の正座後は立って歩くことも困難になります。
正座のし過ぎは血行不良の慢性化につながるため、血管と神経にも悪影響なのです。
さらに、正座は膝を折り曲げて、その上に自分の体重を乗せて座るため、膝や骨に負担がかかります。
過度な骨への負担は、O脚を引き起こすなど骨格にも悪影響を招くと考えられます。
しかし、正座にはデメリットを超えるとも言えるメリットがあるのです!
正しい正座の姿勢は、背筋がすっと伸びストレッチ効果があります。
下腹部から骨盤に自然と力が入る座り方なので、腹筋を刺戟する効果もあります。
さらに、正しい姿勢を保つことで、骨盤周りの筋肉が鍛えられ、骨盤をあるべき正常な位置へと矯正することも可能です。
骨盤の位置を正常に保つことは大きなメリットを生みます。
正座の良い点
・ 血行改善、血流が良くなる
・ 代謝アップ
・ 内臓の正常化、向上化
・ インナーマッスルが強化される
・ 消化機能が高まるため肥満を防ぐ
・ 姿勢が美しくなり、見た目の印象が良くなる
・ 適度に筋肉を刺戟するため体のラインが綺麗になる
・ 体幹を鍛えてダイエット効果
正座の悪い点
・ 足がしびれる
・ 血流が悪くなる
・ 足の骨格が悪くなる
正座の悪い点に配慮しつつ、正座の良い点を生かすには、正座の効果をあげる方法で正座を取り入れるのがオススメです。
それはズバリ「お風呂で正座」です!
お風呂正座とは、その名の通り入浴中に正座を行うシンプルな方法です。
お風呂正座は正座のデメリットを打ち消し、メリットを向上させることができる、健康と美容にオススメの方法です。
正座は、第二の心臓といわれるふくらはぎをお尻で加圧します。
加圧している間は、血行が悪くなるため良くないように思えますが、短い間の加圧であれば、加圧を解消するときに一気に脚に溜まった血液と一緒に老廃物を上半身へ流すことができるため、メリットになります。
これは、脚の太さやむくみの悩みの解消につながります。
正座を体の温まるお風呂で行うことで代謝が上がります。
冷え性や冷えが引き起こす血行不良やむくみを改善することができます。
発汗効果も伴い入浴の質が高まることで、睡眠の質を高める効果もあります。
⇒着圧レギンス入浴の効果とやり方 お風呂で痩せるスパッツはパーフェクトスマートバスレギンス
また、普段、正座を長い時間することは、デメリットもあるのでオススメではありません。
ですが、意識的に正しい正座を習慣として行うように取り入れることは、ダイエットにも嬉しい効果をもたらします。
ダイエット効果を得たい場合の正座の時間は30秒前後と短い時間で十分です。
ポイントは背筋をピンと伸ばす正しい正座の姿勢です。
正しい正座の姿勢をすると骨盤をたてて座るため、簡単な体幹トレーニングになります。
体幹が鍛えられると痩せやすい体質へ改善する効果が得られます。
美容、健康、ダイエット効果が得られる正しい正座の仕方
1) まずは膝で立ちます
2) 両足のひざ同士、そして両足のかかと同士をしっかりとくっつけます
3) つま先は軽くひらきます
4) 腰をおろしてかかとの上にお尻をのせます
5) 左右対称を意識し、両足や足の指先が重ならないように気を付けます
6) まっすぐ前を向きます
7) 背筋をピンと伸ばします
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