一般的に体のどのパーツから痩せてどこから太るのでしょう?
なぜ人によって痩せる順番と太る順番は異なるのでしょう?
内臓脂肪と皮下脂肪ではどちらが先に落ちるのでしょう?
身体が太った時に太る順番、痩せた時に痩せる順番というものは解明されています。
体の仕組みを理解しておくと、今後のダイエットに役立てることができます。
自分で痩せた、太った、と体重の変化に気づきやすいのは、毎日鏡で見る顔、そして洋服を着た時のキツさでわかるお腹周りという意見がダントツ。
そして他人が体重の変化に気づくのは顔が一番だそうです。
目 次
太る順番:女性はどこから太り始めるの?
顔は毎日鏡で見るため自分が太ったことに気づきやすく、他人からも太ったことに気づかれやすい箇所。
では顔が一番最初に太るのか?というと顔は最初ではありません。
顔でないのならお腹が一番?
ズボンやスカートを着る時にキツさの違いを感じますし、座った時にズボンの上にのったお腹のお肉は目に付きます。
ですが、お腹も一番最初ではないのです。
女性は一般的に「下半身」から太りだします。
女性ホルモンは皮下に脂肪をつける作用をしてしまうため、皮下脂肪がつきやすい体の部分から太りやすくなります。
下半身の中でも特に脂肪がつきやすいのはお尻です。
そのため一番脂肪がつきやすいお尻が体の中で一番最初に太る場所です。
男性は太り出すパーツがまた女性とは異なり、お腹と背中が最初に太りだします。
太る順番:
1.お尻
2.腰
3.太もも
4.お腹
5.背中
6.二の腕
7.肩
8.ふくらはぎ
9.足首
10.顔(顎)
11.顔(頬)
太る順番を並べてみると、お尻から始まりなんとなく、徐々に上へ上がるように太っていくイメージですね。
これは一般的に言われている太る順番ですが、太る順番にはいくつか説があり、身体の代謝に重要な働きを担う、肝臓の側から太っていくという説もあります。
痩せる順番:女性はどこから痩せ始めるの?
太る順番とは逆に、痩せる時は太る順番を逆から追っていくように痩せていきます。
1.顔(頬)
2.顔(顎)
3.足首
4.ふくらはぎ
5.肩
6.二の腕
7.背中
8.お腹
9.太もも
10.腰
11.お尻
痩せたことは実は顔に一番現れやすいため、少しの体重の変化でも痩せたことに気づきやすいのです。
顔は、体調不良の時もすぐに変化が現れます。
見た目の変化が現れやすいパーツなのです。
顔とは逆で、下半身は痩せても変化が出にくい場所です。
ダイエットをしてある程度体重が減ったのにもかかわらず、足は太いまま….
ということが起こってしまうのは、お尻や太ももがある下半身についてしまった脂肪は、なかなか落とすのが大変で、長期戦でダイエットを続けていかなくては変化が見られないからです。
痩せる順番が人によって異なる理由
太る順番や痩せる順番は、体の仕組みに関わっていることが解明されていて、どこから太りやすくどこから痩せやすいという順番まで知ることができます。
にもかかわらず、人によって痩せる順番や太る順番異なる場合があるのはなぜなのでしょうか?
それは、体質や食生活の違いが関係しています。
太りやすい体質、痩せやすい体質、すでに太っている人、筋肉の多い人、など人によって体型も状況も異なるため、痩せる順番に個性が現れることもあります。
例えば骨盤に歪みがあり正しい姿勢で生活をしていない人は、正しい位置の筋肉が発達せずに、一定の場所の巡りが悪くなり、脂肪が集中的に特定の部位に付いてしまう。
このようなことも起こります。
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一般的に痩せる順番、太る順番というのは解明されてますが、人それぞれの異なる要因が加わると、その順番が異なってくることがあるということです。
痩せる順番:内臓脂肪 or 皮下脂肪どちらが先に落ちる?
脂肪の種類で減っていく順番が変わります。
脂肪は大きく分けて内臓脂肪と皮下脂肪に分類できますが、痩せるときはどちらが先に減っていくのか、これもきになるところです。
内臓脂肪は内臓の周りについている脂肪なので目視が難しく、どの程度の内臓脂肪がついてしまっているのか、見た目では判断が難しいところです。
皮下脂肪は皮膚の下についていて自分で触ることができます。
もしお腹がポッコリ出ている場合、お腹をつまんで引っ張ってみて、たっぷりの脂肪を引っ張ることができたら、皮下脂肪がたくさんついている証拠です。
逆にポッコリお腹にもかかわらず、お肉が引っ張れない場合は、内臓脂肪がついているという判断ができます。
2種類の脂肪の特徴:
内臓脂肪 → 太ったら先につく、痩せたら先に減る
皮下脂肪 → 内臓脂肪より後につく、最後まで減らない
体は大切な臓器の周りを守ろうとするため、内臓の周りは脂肪がつきやすく、太ったら内臓の周りから先に脂肪がつき始めます。
内臓脂肪が先につき、ついで皮下脂肪の順番で脂肪が付いていきます。
内臓脂肪が増えると、生活習慣病にかかる可能性が格段に上がります。
高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常などの生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞といった命の危険に関わる病気を引き起こす恐れがありとても危険です。
見た目の問題だけでなく命にも関わる病気を引き起こす内臓脂肪は、放っておかずに1日でも早く落として、体を健康な状態に戻しましょう。
内臓脂肪はつきやすい反面、ダイエットで減らしやすいという特徴もあります。
痩せる順番では、内臓脂肪は皮下脂肪よりも先に減るのです。
内臓脂肪の効果的な減らし方
内臓脂肪を減らす食事
内臓脂肪を減らすためには、まず内臓脂肪が付いてしまうことを防がなくてはいけないので、当然食べ過ぎ飲み過ぎを避ける必要があります。
その上で、糖質や脂質が多く含まれる食べ物を減らしてカロリーをコントロールしましょう。
注意点は、食べる量を減らしすぎて必要な栄養素まで不足してしまう食生活にしないこと!
栄養素が不足すると筋肉が減ってしまうため、脂肪を燃焼する力も低下し、かえって脂肪を溜め込みやすい体にしてしまいます。
いろいろな食べ物をバランスよく食べ、脂質と糖質を少なめにヘルシーな食生活を心がけましょう。
内臓脂肪を減らす運動
内臓脂肪を減らすのに最も効果的な運動と言われているのは、脂肪を燃やす有酸素運動です。
代表的なものは、ウォーキング、ゆっくりめのジョギング、水泳などです。
激しい運動ではなく軽い運動を長く続けることが、脂肪を燃やす効果の高い運動です。
20分を超えると脂肪が燃え出すため、30分以上有酸素運動を続けると脂肪燃焼が高まります。
軽い運動とはいえ、ウォーキングやジョギングといった運動を毎日行うのはなかなか難しいことです。
通勤時間を利用して、長めに歩く、大幅でリズミカルに歩く、といった日常生活に取り入れる方法で、有酸素運動をする時間を組み込むと続けやすくなります。
内臓脂肪を減らす体作り
有酸素運動の他にもう1つ内臓脂肪を減らす効果がある運動は筋トレです。
筋肉は脂肪を燃やします。
筋肉をつけ筋力が上がると、効率良く内臓脂肪を落とすことができます。
内臓脂肪を燃やす筋トレとしてオススメなのは、体幹トレーニングです。
体幹を鍛えて筋肉をつけると全身の巡りが上がるため、効率良く脂肪を燃やす筋力を育てることができます。
キツイ筋トレは長続きしないので、毎日できる軽い筋トレを取り入れて、しっかり体幹を鍛えていきましょう。
体幹を鍛える筋トレ1:アームレッグレイズ
1)両膝を肩幅に開いて四つん這いになります
2)右手と左足を伸ばしたまま、ゆっくり同時に上げていきます
3)上げた指先から背中、足先までが一直線になるところでストップします
4)そのままの状態で呼吸をしながら10秒キープします
5)ゆっくり元の位置に戻ります
6)次は左手と右足を伸ばしたままゆっくり同時にあげます
7)腕、背中、足先までが一直線になるところまで上げたらストップします
8)呼吸を止めずにそのまま10秒そのポーズをキープします
9)ゆっくり元に戻ります
10)これを交互に10回繰り返し行います
体幹を鍛えるトレーニング2:ランニングプッシュアップ
1)背中が曲がらないように気をつけて、腕立て伏せの状態で状態を上げます
2)つま先が床につかないように気をつけて、片足を曲げて胸に引き寄せます
3)次は反対側の足を胸に引き寄せます
4)腕立てをしたまま、交互に10回ずつ片足を引き寄せて戻すを繰り返します
体幹を鍛えるとレーング3:猫のポーズ牛のポーズ
1)両腕と両足を肩幅に開いて四つん這いになります
2)息を吸いながらゆっくりと背中を丸めながらお腹を凹ませていきます
3)限界のところまでお腹を凹ませたらその状態で5秒間キープします
4)息を吐きながらゆっくりお尻を後ろに突き出し、顔を前に突き出して、背中をエビ反りにさせていきます
5)限界のところで5秒間キープします
6)これを繰り返し3分間行います
皮下脂肪の効果的な減らし方
皮下脂肪は内臓脂肪より落とすのが難しく、有酸素運動に加えて筋トレなどの無酸素運動を取り入れて脂肪を燃やしていく必要があります。
無酸素運動をすると筋肉が育ちます。
ある程度筋肉を育てて脂肪の燃焼スピードをアップさせましょう。
簡単には落ちてくれない皮下脂肪も、きちんと続けて筋力をつければ、ちゃんと減らすことができます。
諦めずに続けることが皮下脂肪を減らす方法です。
内臓脂肪を落とす方法と同じ有酸素運動を取り入れて、毎日体を動かす時間をなるべく多く取るように心がけます。
その上で、自分にあった続けられる筋トレを行いましょう。
やり方の難しい筋トレを何種類も行う必要はありませんが、体全体の筋肉をまんべんなく刺激できる筋トレで全身の筋力を上げるのが皮下脂肪を落とす近道です。
皮下脂肪を落とす筋トレ1:腹筋と下半身を同時に鍛える
朝一にこのエクササイズを行うことで、まだエンジンがかかっていない身体を起こし1日の脂肪燃焼を高めることができます。
頭も目覚めるのでスッキリします。
朝一に時間がない場合は、1日のどこかで取り入れても効果があります。
1)床に座り、膝を立てます
2)両手をお尻から15センチほど後ろにつき、身体を支えます
3)ゆっくりとお尻を上へ持ち上げます
4)お尻を膝の高さまで上げましょう
5)その態勢のまま右足を前に伸ばします
6)右足を伸ばしたままゆっくり上に持ち上げます
7)ゆっくり右足を下げ元の位置に戻ります
8)お尻は持ち上げたままをキープします
9)次は同じように左足もエクササイズします
10)片足ずつ交互に、この動作を各足10回ずつ行います
皮下脂肪を落とす筋トレ2:体全身を鍛えるプッシュアップ
腕立て伏せは腕や背筋だけでなく、体全身の筋肉を刺激できる優れた筋トレです。
体全体の筋力が上がるため、皮下脂肪を落とすにはもってこいの運動です。
皮下脂肪を落とした上でさらに脂肪のつきにくい体を作るために、普段使われない筋肉も刺激して全身の筋力を上げておくと太りにくくなります。
そのために、バラエティなスタイルの腕立て伏せを行って筋力を上げていくのがオススメです。
サイドプッシュアップ
1)体を下ろした腕立て伏せの体勢になります
2)まず普通の腕立て伏せの要領で両腕を伸ばして体をあげます
3)その後、右手を伸ばしたまま体の左側に体を起こし、左手を真っ直ぐ上に伸ばします
4)ゆっくり2の体勢に戻ります
5)1の体勢に戻ります
6)2の体勢になります
7)その後、次は左手を伸ばしたまま体の右側に体を起こし、右手を真っ直ぐ上に伸ばします
8)ゆっくり2の体勢に戻ります
9)1の体勢に戻ります
10)これを繰り返し行います
11)左右交互に5回ずつ計10回からスタートさせて回数を増やしましょう
サイドキックプッシュアップ
1)腕を肩幅より少し広めに開いて、腕立て伏せの体勢になります
2)腕を曲げて上体を下げると同時に右足をサイドに上げて右肘につけます
3)腕を伸ばして上体を上げると同時に右足を元に戻します
4)同じように左側も行います
5)左右交互にサイドに足を蹴り上げながら腕立て伏せをします
6)各サイド5回ずつ計10回からスタートして、回数を増やしていきます
ランニングプッシュアップ
1)腕を曲げて上体を下ろした位置から始めます
2)腕を伸ばして上体を上げると同時に左足を胸に引き上げます
3)左足を元の位置に戻しながら、腕を曲げて上体を下げます
4)左足と同じ要領で右足を胸に引き上げながら上体をあげます
5)右足を元に戻しながら上体を下げます
6)左右交互の足を胸まで上げながら腕立て伏せを行います
7)各サイド5回ずつ計10回からはじめて回数を増やしていきましょう
運動で痩せる場合と食事制限で痩せる場合の痩せ方の違い
体のどの部分から痩せていくにせよ、運動と食事法の両方を適度に行うダイエットが健康的で綺麗に痩せる方法です。
ですが、実際にはどちらかに偏ったダイエットを行っている人の方が多いのです。
忙しい現代人はなかなか運動をする時間を取れないことも多いので、手っ取り早く食事を制限で体重を減らすというダイエットを行うことが多いのだそうです。
ちなみに食事だけに偏ったダイエットで減量をすると、身体全体的にまんべんなく痩せる傾向にあり、比較的早めに体重が落ちる反面、バストなどふくよかであって欲しい部分も痩せてしまいます。
食事制限のみのダイエットでは、筋肉が痩せてしまうため、体重は落ちるのですが脂肪よりも筋力が減っているのです。
そのため、顔や体にシワやたるみができてしまいます。
運動に偏ったダイエットでは、筋肉を鍛え脂肪を燃やして痩せるため、身体全体が引き締まります。
筋肉によって張りが出るため、バストやヒップを引き上げて綺麗なボディラインを作る効果もあります。
運動ダイエットのデメリットはあまりありませんが、筋肉が育つまで長い時間がかかるため、運動だけではなかなか体重が減らず、少しずつ筋肉はついていっていても、ダイエット効果を実感できずに途中でダイエットを諦めてしまう可能性が高い点です。
体重が減っていくというダイエット効果が見えつつ、筋力を増やして脂肪燃焼を高めていく運動プラス食事法のダイエット方法は、ダイエットの成功率が高いダイエット方法になります。
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